母方のお祖母さんは晩年の頃よく「いつも背中が温まらない」と振り返っていました。

お爺さんが39才で病気で突然亡くなり、残されたお祖母さんと6人の子どもは貧困と闘う毎日でした。夜、寒い北東の季節風が太平山の麓に到達し、寒さが貧困な一家を襲い、母子7人が1枚の布団で凌ぎました。しかし、布団は4つの角を均等に分けることができず、子どもは子豚のように母親の懐に潜り込んで暖を取ります。母親として愛情を求める子どもを拒む権利はなく、本能的に愛を与え、お祖母さんは布団を子どもに譲り、横向きで寝ます。布団はないが、子どもを脇に抱えて冬の夜を温めます。

あの背中に布団のない後ろ姿は、母親ははっきり覚えています。そして、養祖母のことも懐かしく思っています。6才の時、1番目の伯母さんに養女に出され、纏足した養母の母が使うベッドは八角床と呼ばれる昔風のベッドで、その横にある火鉢で暖を取ることができます。何よりも嬉しいのは自分専用の布団があることです。冬になると、子どもたちは皆養祖母のベッドに潜り込んで寝るのが好きだと母親は言いました。